どうも、ディズ(@_MONOGRAET_)です。
アクティブノイズキャンセル(以下、ANC)や外音取り込み機能がついた完全ワイヤレスイヤホンは、今や5,000円から手に入るようになってきたが、その性能はまだまだ発展途上。
やはり快適な性能を求めるなら、2万円以上のハイエンドモデルに勝るものはない。
そんな中で、1万円台で業界最高の -40dB
ものノイズを低減できるANC搭載の完全ワイヤレスイヤホン Padmate
「PaMu Quiet Mini
」が新登場した。

このイヤホンは、旧モデルの「PaMu Quiet」をさらに進化させたモデルで、-40dB のANCを引き続き搭載することで、雑音をカットして音楽や作業に集中できるほか、外音取り込み機能も搭載。
さらに新たに低遅延の“ゲーミングモード“と、フラットな音質になる“原音モード“という音にこだわったモードが追加された。

はじめてのPadmade製イヤホンだ!!
ANCに期待が高まるね!!
Padmate「PaMu Quiet Mini」のデザインと付属品
「PaMu Quiet Mini」は、最新のBluetooth 5.2に対応し、低遅延かつ省電力を実現した完全ワイヤレスイヤホンだ。





小雨や汗程度なら耐えられる防滴仕様(IPX4)なので、ちょっとした水がかかっても大丈夫だ。軽いスポーツに使えるね!!
今回のレビュー機は、パールホワイト。
パールのような輝きのあるホワイトで、見る角度によって色が変化する綺麗な仕上がり。
サラサラした手触りが気持ちいいぞ。


PaMu Quet MiniのANCには、外部マイクでノイズを感知し打ち消すフィードフォワード方式と、耳に近いマイクで音を感知してすべての音を消して、改めて音楽を加えるフィードバック方式の両方を使用したハイブリッド方式が採用されている。





これまでは、ハイブリット方式のほうがより高い効果を得られるため、ハイスペックなものに採用されてきたけど、最近では安価なANCにも採用され始め、技術の進歩が感じられるようになったね。
ハウジングにあるLEDは、使用中にはゆっくり青点滅している。


イヤーピースを外してみると、かなり大胆に楕円形になったノズルが確認できる。イヤーピースの付け替えも可能だが、ノズルが短くて取れやすいので、付属したイヤーピースが一番使いやすい。


使わないときは、バッテリー内蔵の収納ケースに収納すると自動で充電してくれる。
指かかりの部分に溝がつけられていて取り出しやすい。





取り出すときが一番落としちゃうんだよね。
だから、取り出しやすさは意外と重要なポイントなんだ。
収納ケースは、Pamuのロゴがワンポイント入ったシンプルなデザイン。
重さ54g、サイズ60×60×31mmの丸くて薄い形状だから、ポケットに入れても違和感ないのがいい。


カラーバリエーションは全3色で展開。
パールホワイトのほかに、濃紺の深みを持つメテオライトブラック、トレンドカラーであるマットなスモーキーブルーがある。


ケース正面には一見すると何もないが、実はLEDが隠されている。
イヤホン収納時に、バッテリー残量が30%以上の場合は青く、それ以下のときは赤く点灯する。


それと、ワイヤレス充電にも対応しているので、ケーブルなしでもOKだ。


連続再生時間は、単体で4.5時間、 ケース併用で最大18時間使える。
旧モデルの「PaMu Quet」よりもバッテリー性能がわずかに上がっているが、今どきのワイヤレスイヤホンにしては、4.5時間はかなり短く残念なスタミナ。
必要最低限だが、10分で1時間使用できる急速充電もできるし、収納しておけば勝手に充電されるから、通勤通学程度で使うなら十分使えるだろう。
「PaMu Quiet mini」のパッケージ内容は以下の6点。
同梱品に収納ポーチがついていて大事に使いたい人に嬉しい内容だ。


- イヤホン本体(L / R)
- 充電ケース
- イヤーピース(S / M / L)
- USB Type-Cケーブル
- 取扱説明書
- ポーチ
Padmate「PaMu Quiet Mini」の使用感をレビュー
ここからは、実際に使ってみて感じたことをまとめていこう。


装着感と操作性
まずは装着感。
柔らかいイヤーピースでつけ心地が軽く、マイクの側面にベント(通気孔)が設けてあるので、カナルタイプ特有の圧迫感はほとんど感じない。


見た目はこんな感じで、スティックタイプなので飛び出してくるのはしょうがない。しっかりとはまっているので、少し触ったぐらいでは落ちてこないぞ。


ただ、2時間ほど使っていると太く楕円形なノズルが耳を圧迫して少し痛くなってしまった。
耳穴が小さい人には厳しいかも…
PaMu Quiet Miniのハウジングにはタッチセンサーが内蔵されており、再生、曲送り、ANC/外音取り込み切り替えなど片側で3つの操作を割り振ることができる。タッチ感度は正確で「カチっ」というフィードバックがあるから、操作しやすくてストレスがない。


操作 | 効果 |
---|---|
L/R 1回タップ | 再生/一時停止、受話/終話 |
L/R 2回タップ | 着信拒否、 R:曲送り(次の曲)/ L:曲戻し(前の曲) |
L/R 2秒長押し | R:モード切り替え(ANC/ 外音取り込み / 通常 ) L:音声アシスタント起動 |
さらに専用アプリ「PaMu」を使えば、2回タップと長押しの操作内容をカスタマイズ可能だ。


ただ、欲を言えば、あとひとつ操作枠が欲しかった。
再生/一時停止、音量調節、曲変更、モード切り替えの4つの操作が欲しいところだが、3つまでなのでどれかひとつを捨てなきゃいけなくなり、非常に惜しいところだ。
ちなみに専用アプリ「PaMu」では、ほかにも次のようなことができる。
- 原音モード/ ゲーミングモード切替
- タッチ操作カスタム
- ANCのオン/オフ・外音取り込みオン
- ANC、外音取り込みのループ設定
- ファームウェアアップデート
- 説明書の表示
音質


PaMu Quiet Miniは、10mmの振動板を使ったダイナミックドライバーが1基搭載されており、BASS BOOSTという低音に厚みを持たせた音質になっている。
対応コーデックはAAC / SBCで、最新のBluetooth 5.2に対応しているので、低消費電力と低遅延を実現できる。


さっそくBASS BOOSTモード(初期の状態)で聴いてみると、低音域を少し強めた微ドンシャリといった音質で、ガツンと低音が響くわけではないが、程よく響かせてくれるので迫力がある。わずかに低音を強めてあるので、それが臨場感となり聴いていて楽しい音質となっている。高音域の割れや刺さりもほとんど感じないのでストレスなく聴けるだろう。


中でも特筆すべきは「方向感の良さ」
他のイヤホンと比べて抜群にいいので、どこから音が鳴っているかよくわかり音場が広く感じるため、ライブ映像や映画など迫力ある映像に相性がよさそうだ。



映画を見ていると、後ろからの声や足音がリアルに聞こえてきて、まるでその場にいるような錯覚を覚えるほどの没入感だったぞ。


嬉しいことに、より原曲に近い音質で聴きたい人のために「原音モード」というフラットな音質にする機能もついている。
これをオンにすると、低音域がすっと弱まり、確かにどの音も程よくバランスがいいフラットな音質に変化した。これならドンシャリが苦手な人にも聴き疲れすることなく聴くことができるね。
ただ、気になるところもあった。
無音の時に、左耳からわずかに「カタカタ」っていう機械音が聞こえてくるんだ。
曲を流せば気にならないんだが、耳栓として使うならちょっと気になるかも。
ノイズキャンセリング性能
続いて目玉機能のANCをみてみよう!!
PaMu Quiet MiniのANCは
低音域400Hz以下 -40dB
中音域400Hz~1000Hz -25~35dB
高音域1000Hz以上 -17dB
のノイズカット効果がある。
ANCをオンにすると、空調などの低音域はほぼなくなり、周りの人の会話も半減した。
衣摺れの音やキーボードの音がほとんどカットされなかったが、ワイヤレスイヤホンで話し声がここまで低減されるANCはそうそうない。さすが業界最高-40㏈ ANCで、SONYのWF-1000XM3にはあと一歩及ばないが、安価なANC搭載イヤホンに比べて効果が高く感じた。
低音域を中心にカットしてくれるANCなので、電車やバスで大いに活躍してくれる。
PaMu Quiet Miniをつけてバスに乗ると、バスの走行音が「ガガガガーーー」から「サササーーー」って感じに変化して、だいたい8割ほどカットしてくれた。たとえ小音量でも歌声が前に出てきて、すごく聴きやすくなった。
ただし、その反面、ANC特有の圧力が周囲の音量にしたがって強くなるので、音楽をかけずに騒がしいところで使うと不快感がある。



効果は強いが、反動もデカイってことだね。
イヤーピースの遮音性は悪くないから、静かなところならANCオフで十分かなぁ。
外音取り込み機能
音楽を楽しみながら、外の音も聴きたいときに役立つ「外音取り込み機能」


PaMu Quiet Miniは、自分の声はマイクを通したような音に聞こえるものの、周囲の音はかなり自然に聴き取ることができる。
この自然さはレベルが高く、SONYの WF-1000XM3 並みのクオリティだ。
音楽を小音量で聴けば、BGMを流しながらまわりの様子をうかがうことができるぞ。
遅延・接続性能


基本的に完全ワイヤレスイヤホンは、映像と音がズレる”遅延”が発生する。
特にゲームの音は処理に時間がかかるため、FPSやアクション、リズムゲームでは致命的になってしまう。
しかし、PaMu Quiet Miniには、”ゲーミングモード“が搭載され低遅延での再生を可能にするらしい。
そこで、実際にスマホ用FPSゲーム「CoD mobile」の射撃場でライフルを撃って検証してみた。
何度か射撃してみると、ショットボタンを離した一瞬後に音がなっていることが分かった。
一般的なイヤホンだと、ショットボタンから指が離れて、一拍置いて音が来るところを、PaMu Quiet miniならわずかに遅延を感じる程度に抑えているようだ。
次に「CoD mobile」の10対10で戦うFRONTLINEモードで対戦してみた。
周囲の動きに比べて、全然遅れている感じはなく、スマホから直に音を出したときと同じようにプレイできた。全く遅延がないわけではないから、リズムゲームは少し違和感があるが、FPSやアクションなら十分使える性能だと言えるだろう。
それと、プレイ中にイヤホンがほのかに温かくなるという予想外な出来事もあった。
どこかで無理させているのか、熱で壊れないか一抹の不安を覚えた。



発熱するイヤホンは初めてだ…
それと、快適性につながる接続性能はかなり優秀だ。
Airoha社のMCSyncテクノロジー(左右同時伝送方式)によって、途切れにくく遅延の少ない安定した接続を端末を問わず利用できる。


スマホから離れても家中どこでも繋がるし、目の前で電子レンジを使ってもほぼ影響なく使えた。電子レンジに2.3mまで近づくとたまに途切れる程度で、かなり妨害電波にも強いようだ。
これなら都会の駅などでも比較的安定して使えるだろう。
Padmate「PaMu Quiet Mini」レビューまとめ
強力なANCと多彩なモードで生活に合わせて楽しめるイヤホンだ


この記事では、-40㏈のANCを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「PaMu Quiet Mini」をレビューしてみた。最後にその特徴をまとめてみよう。
- 音場が広くて低音が効いた音質
- 収納ポーチで大事に使える
- 自然な外音取り込みモード
- ワイヤレス充電でケーブルいらず
- 原音モードと低遅延モード搭載
- 妨害に強い優秀な接続性能
- 連続駆動時間が4.5時間しかない
- タッチ操作数が少ない
- ANCの圧が強いときがある
- ゲームやワイヤレス充電でほのかに熱をもつ
旧モデルPaMu Quietから、よりコンパクトに長時間使用できるように進化した「PaMu Quiet Mini」は、1万円台でここまで強力なANCはなかなかないし、音場が広くて臨場感がある音質は聴いていて楽しくなる。
ANCのほかにも外音取り込みや原音モード、ゲーミングモードなど全部盛りなイヤホンを探しているなら、「PaMu Quiet Mini」をぜひ検討してみてほしい。
ということで今回は以上、ディズ(@_MONOGREAT_)でした。
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