もう、このイヤホンだけあればいいや。
どうも、ディズ(@_MONOGRAET_)です。
ANC
やワイヤレス充電など、さまざまな機能が完全ワイヤレスイヤホンに搭載されているが、それらをすべて搭載して音質もいいものとなると、これまではハイエンドなモデルに限定されてた。
そんな中で、ハイエンドモデル並みの機能を搭載しつつ、価格も抑えた完全ワイヤレスイヤホンが日本メーカーのAVIOTから新発売された。
それが今回紹介する 「AVIOT TE-D01t」 だ。
AVIOT TE-D01tは、繊細で透き通るようなサウンドで人気があるAVIOTらしい音質に、多くの機能をギュッと一つにまとめて、1万円台の他のイヤホンとは一線を画す素晴らしい一品に仕上がっている。
主な特長としては以下のとおり。
- 最大-50dB低減できるANC
- 調整可能な外音取り込みとANC
- 10㎜大型ドライバーによる高音質
- ワイヤレス充電対応
- イヤホン単体18時間連続再生
- 15分で3時間使用可能な急速充電
- 風雑音抑制モード
- 低遅延ゲー厶モード
- 最新規格 Bluetooth5.2対応
- 置き忘れ防止機能
ボーカルがよく聴こえるフラットな音質に注目だ。
というわけで今回は、AVIOT TE-D01tの音質や各種機能の性能について詳しくレビューしていくぞ。
AVIOT TE-D01tレビュー
デザインと付属品
AVIOT TE-D01t は、音質と機能を両立させたAVIOTのミドルクラスイヤホンで、ANCを搭載した第3弾目のモデルだ。
このイヤホンは、防滴とされるIPX4という防水性能を持っていて、上からの水滴程度には耐えてくれるぞ。軽いスポーツや小雨程度ならOKだ。
艶やかなカラーリングのイヤホンは、ゴールドのラインと相まって非常に高級感あふれるデザイン。
この小さな筐体
には、3つのMEMSマイクが搭載されていて、2種類のANCを組み合わせた”ハイブリッドANC”によって、より強力に雑音をカットできるようになっている。また、AVIOT独自のエルゴノミクスデザインによって、装着するだけで物理的にノイズを遮断する”パッシブノイズアイソレーション技術”といういわゆる耳栓効果が得られる。
AVIOTの測定によると、AVIOT TE-D01tでは、この2つの技術を組み合わせることで、-50㏈ものノイズカット効果を発揮できるらしく、かなり効果に期待ができるね。
AVIOTのロゴ横の丸い凹みはタッチセンサーになっていて、再生や曲送り、ノイキャンのオンオフなどの操作がイヤホン本体から可能になっている。
重さはイヤホン片側8g、ケースと合わせると66g。
イヤホンはなかなかヘビー級だが、ケースは平均よりやや軽めの設計だ。
タッチセンサー横にあるLEDは、使用中には消灯しているので煩わしくない。
使わないときは、バッテリー内蔵のケースに収納すると自動で充電してくれる。
ただ、マグネットの磁力がかなり強くて非常に取り出しにくいため、落下に注意すべし。
収納部分が広いので、市販のイヤーピースにも付け替え可能だ。
カナル型の圧力が苦手な人には、つけ心地が軽い「Spinfit CP360」や「final Eタイプ」
遮音性を求めるなら「スパイラルドット」や「Comply Ts-500」あたりがオススメだ。
イヤホンと同様に高級感がほとばしるケースは、艶やかに仕上げられているが、意外にも指紋がつきにくく触っても気にならない。
カラーは、Navy / Black / White / Redの4色を用意。
個人的には、 Navy 以外も綺麗な色だったら良かったなぁ
ケースサイズは実測で65 x 43 x 29mmと少し大きめだが、手にとってみると角が丸く持ちやすい。
これぐらいの厚さなら、ポケットに入れてもほとんど違和感がなく携帯性は良い。
正面にはバッテリー残量を示す4段階のLEDインジケータを搭載し、背面には充電用のUSB-Cポートがある。
LEDで電池残量を確認できるのは、使い勝手に直結する大事なポイントだ。
○●●● 1~25%
○○●● 25~50%
○○○● 50~75%
○○○○ 75~100%
また、ケーブルでの充電以外にも、ワイヤレス充電にも対応。
帰ってきたら置くだけで充電完了のお手軽設計だ。
AVIOT TE-D01tのバッテリーは、ものすごいスタミナを持っていることにも注目してほしい。
なんとイヤホン単体で18時間、 ケース併用すると最大60時間も使用できる超優秀なバッテリーなんだ。従来は6~9時間程度が多い中で、2倍以上の圧倒的スタミナである。
イヤホンだけで電源のオンオフができるし、これならケースを持ち歩かずイヤホンだけでも1日中使えるはずだ。
しかも、たったの15分充電するだけで3時間も使える急速充電もできるので、忙しいときにすぐに使えるようになり最高に便利だ。
もはや、バッテリー切れはあり得ないレベルだね!!!
AVIOT TE-D01t のパッケージ内容は以下の5点。
- AVIOT TE-D01t本体
- 収納(充電)ケース
- イヤーピース S / M / L
- USB-C to A充電ケーブル
- ユーザーマニュアル等
よくよく触ってみると、イヤーピースが少し独特な作りをしている。
耳に当たる部分は柔らかく、それでいて軸部分とつながっているトップ部分は少し硬めに仕上げられていて、ここが遮音性を上げているポイントかなっと感じた。
AVIOT TE-D01tレビュー
音質はフラット。でもイコライザーで自由に変化する
ここからは、実際に使ってみて感じたことをまとめていこう。
装着感と操作性
まずは装着感。
実際に装着してみると、イヤーピースとコンパクトな筐体の良好なフィット感で、片側8gという重さはほぼ感じない。長時間つけっぱなしにしたが、ノズルが細くイヤーピースも柔らかいため、耳が痛くなったり聴き疲れすることなく快適に使用できた。
オシャレなデザインで見た目も良い感じだ。
ただし、ランニングすると、少しぐらつくような感覚があり、激しく動くと落ちないか心配になった。
続いて操作性能。
イヤホンの丸く凹んだ部分がタッチボタンになっていて、かなり正確な反応を返してくれる。ボタン範囲が狭く、たまに押し間違ってしまうが、何度か操作すれば慣れるだろう。
操作 | 効果 |
---|---|
L/R 1回タップ | 再生/一時停止、受話/終話 |
L/R 2回タップ | L:音量DOWN R:曲送り(次の曲) |
L/R 3回タップ | L:音量UP R: 曲戻し(前の曲) |
L/R 1.5秒長押し | L: 外音取り込みモード R: ANCモード |
L 3秒長押し | ボイスアシスタント起動 |
L/R 4.5秒長押し | ペアリングモード |
L/R 7秒長押し | 電源ON/OFF |
タッチ操作は、専用アプリ「AVIOT SOUND ME」で長押し操作以外をカスタマイズ可能だよ。
専用アプリ「AVIOT SOUND ME」
専用アプリ「AVIOT SOUND ME」 では、TE-D01tの設定を細かく調整できるのだが、その完成度はあと一歩って感じで、今後の更新に期待したいところだった。
- ANCと外音取り込みの無段階調整
- 風雑音抑制モードON/OFF
- タッチ操作のカスタム
- ゲーミングモード切替
- イコライザー音質調節
- 位置情報履歴
- ファームウェアアップデート
全体的に見やすく直観的なユーザーインターフェイスで操作はしやすい。ANC/外音取り込みのレベル調整やイコライザーでの音質調整など、おおむね満足できるレベルだ。
また、最後にペアリングした場所を記録できるので、落としたり置き忘れたりしたときに当たりをつけやすくなるのも頼もしい。
ただし、アプリを立ち上げないと、ゲーミングモードや風雑音抑制モードに変更できない点や、ペアリングを解除するとモードが元に戻ってしまう点など手間がかかる場面も見受けられる。アプリを閉じて再度開いたときに、機種選択の場面に戻るのも地味にめんどくさい。
もう少し改善するだけでグッと使い心地が変わりそうなので、今後のアップデートをぜひお願いしたい。
音質はボーカルが際立つかまぼこサウンド
AVIOTでは、日本人の聴覚に合わせた繊細で原曲に忠実な音を追求し、ボーカルがよく聴こえる「かまぼこ型」の音質を得意としている。
今回の TE-D01t でも、伸びのある中音域でボーカルがよく聴こえ、強さの順に並べると、中音域>低音域>高音域といった感じのかまぼこサウンド。
10mmの大型振動板のダイナミックドライバーを搭載しているが、マイルドな重低音になっており、少しボワついた印象を受ける。高音域は距離が遠く小さめに聞こえるため存在が薄い。
よくも悪くもAVIOTらしい綺麗な音質に仕上げられていた。
歌声を集中して聴きたい人にオススメな音質だ。
大人しい音質に物足りないなら、「AVIOT SOUND ME」のイコライザーを使おう。
音質を調整してあげると、低音域の迫力など段違いに変わるので、自分好みの音質に仕上げられるぞ。6つのプリセットと2つのカスタムで、ジャンルに合わせて最適な音で楽しめるのも魅力だ。
Android向けのコーデック「aptX」には非対応だが、高音質コーデック「AAC」には対応しているので、AndroidユーザーもiPhoneユーザーも高音質で聴くことができるぞ。
>>参考記事:バージョンやコーデックってなに?ワイヤレスイヤホン選びに役立つBluetoothの基礎知識とBluetooth5.2を徹底解説
ただ、残念だったのが通話性能だ。
通話すると、喋りだしの声がカットされてしまうし、相手の声がハウリングして非常に聞きづらく、とても通話できるレベルではなかった。もし、通話もしたいなら他のイヤホンにしよう。
→これについては、近日中にアップデートで修正されるとのこと。
ANCと外音取り込みの性能
AVIOTによるとTE-D01tの目玉機能であるANCは、
2つの方式を合わせた、”ハイブリッドANC“と
イヤーピースによる “物理的な遮音“
を組み合わせて、最大-50dBものノイズカットを実現できたそうだ。
残念ながら、”物理的な遮音”は多少静かな程度で、他のイヤホンと大きな違いは感じなかったが、ANCがなかなかの性能を発揮してくれた。
屋内でANCを起動させると、エアコンや冷蔵庫などの駆動音がスッと消えてかなり静かになり、カットが難しい話し声も半分ほどになるので、カフェなどで作業するときにも集中しやすくなるだろう。
続いて屋外で試してみると、車の走行音や、行き交う人の足音などほとんどの雑音がカットされて、音楽がグッと聴きやすくなった。没入感がかなり高められるので、いつでもどこでも音楽を存分に楽しめそうだ。
しかし、風が吹くと「ボボボ」っという風ノイズが入るというANCの弱点は残っていた。
そこで、 風雑音抑制モード に切り替えてみると、重低音のカットが少し弱くなるが、さきほどの”風切り音”がかなり聞こえなくなるので、状況次第で切り替えると良さそうだ。
このモードは、毎回アプリから設定する必要があるが、これならランニングでもANCを快適に使えるようになるぞ。
続いて、外音取り込みに切り替えてみると、自動で音量がグッと小さくなり、イヤホンを外さずに会話もできるほど周囲の音を聞き取ることができた。ホワイトノイズや機械的な音質であまり良くはないが、このモードなら音楽を聞きながらの会話や後ろから来る車に気づけるなど事故防止にも役立つだろう。
ちなみに、専用アプリ「AVIOT SOUND ME」からは、ANCと外音取り込みの効果レベルを無段階調整することも可能だ。
周りの状況に合わせて、自分好みのレベルに調整できるのはいいよね。
遅延・接続性能
通常のワイヤレスイヤホンは、映像と音がズレる“遅延”がわずかに発生する。
特に、ゲームではバックグラウンドでの処理が発生するため、平均200ms(0.2秒)ほど遅れてプレイに支障がでるときもあるほど。
ところが、AVIOT TE-D01tには、ゲー厶モードという低遅延モードがあり、その遅延を低減させることができる。
さっそくゲームで試してみると、通常時は確かに遅延を感じたが、ゲームモードにすると、射撃ボタンをタップした指が離れると同時に音がなるくらいしっかりと低減できていた。
- 使用端末:ROG Phone5
- OS:Android11
- 検証ゲーム:CoD mobile
- 使用モード:ゲームモード
- 検証方法:スマホゲームの「CoD Mobile」で、射撃ボタンのタップと発射音のズレを確認する。
感覚的には、aptXで接続されたイヤホンと同じくらい。
このレベルであれば、たいていの人は遅延に気づかずにプレイできることだろう。
それと、駅などの電波が多く飛び交う場所で重要になってくる接続性能だが、TE-D01tは家の中であればどこでも途切れずに使うことができる。たとえ、目の前で電子レンジを使用してもほぼ途切れず使えたので、かなり強い接続性能で駅でも快適に使えるはずだ。
AVIOT TE-D01tレビュー
高音質と多彩な機能を持つハイレベルなイヤホンだ
さて、最後にAVIOT TE-D01tの特徴をまとめておこう。
- 最大-50dB低減できるANC
- 調整可能な外音取り込みとANC
- ワイヤレス充電
- イヤホン単体18時間再生
- 15分で3時間使用可能な急速充電
- 風雑音抑制モード
- 低遅延ゲーミングモード
- 最新規格 Bluetooth5.2対応
- 置き忘れ防止機能つき
- 通話には向いてない
- ケースから取り出しにくい
- アプリの完成度があと一歩
AVIOT TE-D01tは、便利な機能が盛りだくさんの贅沢な完全ワイヤレスイヤホンだった。
これさえあれば、イヤホンだけ外に持ち出して、周りの雑音をカットして音楽に没入することができるし、たとえどこかに置き忘れても、アプリで探せるから安心できる。
一度ケースに戻せば、たった15分で3時間は使えるから、次のゲームも待たされずにプレイできるだろう。
これだけの機能が付いておきながら、定価が10,890円ならかなりお買い得なアイテムではないだろうか。もしあなたがANCを使ったことがないなら、ぜひ試してみてほしい素晴らしいイヤホンだったよ。
ということで今回は以上。ディズ(@_MONOGREAT_)でした。
バイバ~イ
コメント