どうも、ディズ(@_MONOGRAET_)です。
今回は、コスパがいい高性能なアイテムで人気の TaoTronics
から、さらに進化したANC
を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty Pro P10」が新発売されたので、さっそくチェックしてみた。
SoundLiberty Pro P10では、新たに「Anti-Windモード」というANCの欠点である”風切り音を低減させる機能“を新搭載したことで、屋外でもノイズがない音楽を楽しめるようになった。
さらに、耳から外すと音楽が止まる”自動耳検出機能“や”外音取り込み機能“まで搭載しているのに、定価7,999円という驚きの価格を実現した、実にTaoTronicsらしいモデルだ。
主な特徴としては以下のとおり。
- ANC
- 外音取り込み機能
- 風ノイズ低減機能
- 自動耳検出機能
- 単体9時間駆動
- Bluetooth5.2対応
- IPX7の完全防水
対応コーデックがAAC / SBCなので、特にiPhoneやiPadとの相性がいいぞ。
というわけで、そんなのSoundLiberty Pro P10の使用感について、さっそくレビューしていこう。
TaoTronics SoundLiberty Pro P10レビュー
デザインと付属品
SoundLiberty Pro P10は、TaoTronicsの文字が入ったシンプルなデザインで、AirPodsのようなスティックタイプの完全ワイヤレスイヤホンだ。
LEDはついてないので、暗闇でも目立たず使える。
水没しても大丈夫な完全防水(IPX7)だ。
スポーツや雨天時、お風呂でも安心して使えるぞ!
モデル名 | SoundLiberty Pro P10 |
---|---|
価格 | 7,999円 |
タイプ | カナル型 |
操作方法 | タッチボタン |
Bluetooth®バージョン | Bluetooth® 5.2 |
対応コーデック | AAC / SBC |
ドライバー | 9mm DDドライバー1基 |
イヤホン再生時間 | イヤホン:9H 充電ケース併用:33H |
イヤホン再生時間(ANC時) | イヤホン:6.5H 充電ケース併用:23H |
充電方法 | USB-C充電 |
充電時間 | 2H |
防水等級 | イヤホンのみ IPX7 |
重量 | イヤホン片側5g / 充電ケース込み45g |
その他機能 | ANC/風切り音低減機能/外音取り込み機能/通話ノイズキャンセル/自動耳検出(オートポーズ)機能/片耳モード/マルチペアリング |
スティック部分とハウジング部分に、マイクを3つも搭載し、ANCや外音取り込みの精度を上げている。
また、耳側には耳検出機能(オートポーズ機能)のセンサーが搭載されている。
この機能は、耳から外すと音楽停止、つけると再生という感じで、自動で音楽操作してくれる便利な機能だ。
ハウジングにある○の部分はタッチセンサーになっていて、再生、曲送り、音量調整、ANCのオンオフなど、イヤホンのみでほとんどの操作が可能で、スマホを触らなくてもOKだ。
重さは、左右合わせて10g、ケースと合わせると45gで、ほとんど重さを感じないほど軽い。バッテリー内蔵のケースに収納すると、自動で充電してくれる。
充電ミスもなく安定した使い心地だが、取出しにくいのがやや不便。イヤーピースを掴んで取り出すとすんなり取れるので、慣れるまでは落とさないように注意が必要だ。
市販のイヤーピースにも付け替え可能なので、普段使ってるイヤーピースがあるなら付け替えもできるぞ。
ちなみに、カナル型の圧力が苦手な人には、つけ心地が軽い「Spinfit CP360」や「final Eタイプ」
遮音性を求めるなら「スパイラルドット」や「Comply Ts-500」あたりがオススメだ。
角が丸く薄いケースは、イヤホン同様つや消しブラックのカラーリング。薄いためポケットやポーチなどに入れても違和感が少なく携行性が高い。
サイズは62 x 49 x 24mmとコンパクトで、手の中にすっぽりと収まる。
なお、自立はできない。
TaoTronicsのロゴの下にはLEDがひとつあるが、ここから正確なバッテリーの把握は難しいものの、残量が少なくなると赤く点灯する。
底面には充電用のUSB-Cポートを搭載。
白く点滅 ペアリングモード
白く点灯 接続完了
消灯 イヤホンを取り出したとき
赤く点灯 バッテリー残量少
連続再生時間は、単体で9時間、 ケース併用で最大33時間と優秀なバッテリー性能。
ANCを使うと、単体で6.5時間、ケース併用で23時間と少し短くなるものの、それでも十分な使用時間でライトユーザーからヘビーユーザーまで満足いくスタミナだろう。
SoundLiberty Pro P10のパッケージ内容は以下の5点だ。
- SoundLiberty Pro P10本体
- 収納ケース
- イヤーピース S / M / L /XL(1サイズはイヤホンに装着中)
- USB-C to A充電ケーブル
- ユーザーマニュアルなど
ANCの効きに直結するイヤーピースは、4サイズも用意されているので、より多くの人にフィットできるようになっている。また、柔らかくつけ心地が軽いため、カナル型の圧力が苦手な人にも受け入れやすいだろう。
TaoTronics SoundLiberty Pro P10レビュー
使用感をまとめてみる
ここからは、実際に使ってみて感じたことをまとめていく。
装着感と操作性
比較的柔らかいイヤーピースと楕円形になったノズルで、着け心地が軽くフィット感は良好。
カナル型特有の圧迫感も少ないので、長時間の使用でも耳の痛みなどなく快適に使えるだろう。
スティックタイプなので、飛び出した部分を触ると、どうしても取れやすいが、その分マイク同士の距離をとれるので正確なノイキャンにできる。
タッチセンサーによる操作は悪くないレスポンスだが、ANCの切り替えで長押しするときに、うまく触らないと1回目が結構失敗する。そのため、一度手を放して再度長押ししなければならないのが面倒だった。
再生、曲送り、ノイズキャンセリングの切り替えなどイヤホンのみで操作が完結するため、スマホを取り出す必要がないのはうれしい。
操作 | 効果 |
---|---|
L/R 1回タップ | R:音量UP L:音量DOWN LR:受話 |
L/R 2回タップ | LR:再生/一時停止 L:外音取り込みモード切替 |
L/R 3回タップ | R:曲送り(次の曲) L:曲戻し(前の曲) |
L/R 2秒長押し | 終話/着信拒否、 R:音声アシスタント起動 L:モード切り替え(ANC /風切音低減モード) |
それと、耳からイヤホンを外すと自動で音楽ストップしてくれる「自動耳検出機能」だが、確かに自動でストップしてくれるのだが、耳に付けたときの反応が少し悪く、グッとしっかりと押し込むようにつける必要があった。
音質・ノイズキャンセリング性能
TaoTronicsは、繊細というよりもダイナミックな音質を得意としていて、過去の製品も低音域が強めなドンシャリ傾向の音質のイヤホンが多い。
今回のSoundLiberty Pro P10も同じく、9mmの大口径ダイナミックドライバーを採用してドンシャリ傾向の音設計に仕上げられている。低音域の迫力はまずまずの響きを感じるし、この価格帯であれば、満足いけるレベルだろう。
作業中に音楽を聴くには十分すぎる性能だ。
ただ、音楽をじっくりと楽しむという用途でみると、全体的な音質は高音質とは言い難い
低音域から中音域の距離感が同じで、ベースやバスドラムにボーカルが邪魔されてしまい、明瞭感はイマイチ。音場も狭く全体的に深みがないので、平面的な印象を受ける。また、高音域の歪みが強くごちゃつくので、シンバルなどの高音域の音源が多い曲を大音量で聴くとつらかった。
イコライザーで少し高音域を抑えてあげると、聴きやすくなるよ。
と、まぁ音質はそれなりだが、注目するべきは 最大35dBもの雑音を低減してくれるANC
と外音取り込み機能だ。実際に試してみると、1万円以下とは思えない効果を発揮してくれた。
ANCをオンにすると、空調や車の走行音など重低音を8割ほど遮断、ノイズキャンセルが難しい中音域の話し声さえ「うるさくないな」と思えるほどしっかりとカットしてくれる。
イメージとしては、音が聞こえる範囲がグッと狭くなり、小さな部屋に入ったような印象を受けた。
新機能の「Anti-Windモード」にすると、重低音の遮断はそのままに、中音域のノイズキャンセルが少し弱まった。切り替わった瞬間、音が聞こえる範囲が少し広がって、周囲の音に奥行が出るのがわかる。
「Anti-Windモード」の効果はかなり高く、通常のANCでは風を受けると「ボボボボボボ」っとマイクに息を吹きかけたような”風切り音”が入ってしまうが、Anti-Windモードだとそれがほとんどなくなった。実際にランニングで試したところ、ほぼ風切り音がなくなり、かなりクリアな音楽を楽しむことができた。
これなら、スポーツやランニングなどでも、かなりの効果があるだろう。
また、外音取り込み機能もむちゃくちゃ自然な音で全く違和感がないのが素晴らしい。
廉価なモデルの外音取り込み機能だと、機械的な音質で快適とは言えないものが多くあったが、SoundLiberty Pro P10はイヤホン無しのときと、ほとんど変わりない自然な音だ。
しかも、音楽再生時に外音取り込みモードに切り替えると、自動で音楽をストップしてくれるので、つけたまま会話ができて非常に使い勝手がいい実用的な機能だった。
遅延・接続性能
YouTubeなどで音の遅延を感じなくても、ゲームでは、バックグラウンドでの処理が発生するため平均200ms(0.2秒)ほど遅延が発生する。
実際にSoundLiberty Pro P10で動画を視聴してみると、役者が早口でしゃべる場面でも遅延は感じず、快適に楽しむことができた。
続いて、以下の条件でゲームでの遅延を確かめてみると、発射音と映像がわずかに遅れていた。
- 使用端末:ROG Phone5
- OS:Android11
- 検証ゲーム:CoD mobile
- 検証方法:スマホゲームの「CoD Mobile」で、射撃ボタンのタップと発射音のズレを確認する。
具体的には、射撃ボタンを押して離した後に射撃音が鳴る感じで、ぼくの経験上、最近のワイヤレスイヤホンで平均的な遅延と言える。このレベルなら、人によっては違和感があるが、多くの人はFPSゲームでもほぼ問題なくプレイできるだろう。
さすがにリズムゲームでは厳しいかも
結論としては、動画では問題なく使えるレベルであり、ゲームでの遅延は平均的なレベルだ。
駅などの電波が多く飛び交う場所で重要になってくる接続性能。
家の中であればどこでも接続されていて、近くで電子レンジを使用しても、ほとんど途切れなかったので、電波が多い場所でも途切れずに使用できるだろう。
TaoTronics SoundLiberty Pro P10レビュー
バランスがよく高性能なANCが魅力なワイヤレスイヤホンだ
さて、最後に SoundLiberty Pro P10 の特徴をまとめておこう。
- 自然な音で外音が取り込める
- ANCが強力に効く
- 風が強くてもANCが使える
- 連続9時間のスタミナ
- 耳から外すと自動音楽ストップ
- 完全防水IPX7
- 音質はそれなり
- ケースから取り出しにくい
- 自動耳検出機能の精度があと一歩
SoundLiberty Pro P10は、実にTaoTronicsらしい”高機能かつ高コスパ”なワイヤレスイヤホンだった。
1万円以下でANC、外音取り込み機能、風ノイズ低減機能、自動耳検出機能まで搭載しているイヤホンは、非常に珍しく貴重な存在だ。
しかも、ANCの仕上がりは素晴らしく、実用に足る性能をもっているので、騒がしい場所でも自分だけの音楽に没入することができる。音質や取り出しにくさなど弱点もあるが、それを補って余りあるほどのANC性能だったので、ぜひとも体験してみてほしい。
ということで今回は以上。ディズ(@_MONOGREAT_)でした。
バイバ~イ
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