今回は、ひとりでもみんなでも、これひとつで楽しめるワイヤレスイヤホンのご紹介です。
イヤホンやワイヤレススピーカー、Amazon EchoのようなAIスピーカーなどいろんな方法で音楽を聴くことができます。音楽を聴きながら散歩したり、みんなでおしゃべりしながらBGMとして音楽を流したり、昔に比べて音楽を聴く方法の選択肢はかなり広がりました。
でも、いろんな聴き方をするには、イヤホンやスピーカーなどいくつか持ち歩く必要があって荷物が増えてしまう。どうにかコンパクトにどんな使い方もできるオーディオはないかな…
そんなユーザーの声から生まれたのが、
DPA Companyの完全ワイヤレスイヤホン「 LUA 」です。
このイヤホンの最大の特徴は、「イヤホンとスピーカーが一体化」していること。
イヤホンを収納していたケースは、これまで“ただ充電するだけのケース”でしたが、そこにスピーカー機能を持たせたことで一気に使い方が広がりました。
「LUA」さえあれば、ひとりで聴くときはイヤホンで、みんなで楽しむときはスピーカーで、という風にいろんな使い方が一つのイヤホンでできるんです。
しかも、機能だけでなく友達についつい自慢したくなるようなオシャレなデザインにも注目です。
ということで今回は、イヤホンとスピーカーがひとつになった理想形の完全ワイヤレスイヤホン「 LUA 」をご紹介します。
2017年に韓国で設立され、利便性、機能性、デザイン性を兼ね備えた家電製品に焦点を当てたライフスタイル家電メーカー。 すべての製品は自社で設計されており、中には自社で製造する製品もある。 韓国、日本、欧米市場で展開中。
スピーカー&イヤホン「LUA」
スペックとデザイン
パッケージには、LUAのロゴがゴールドでデザインされていて高級感のある雰囲気。これはプレゼントされたらテンション上がっちゃいます。
セット内容はシンプル。
- イヤホン
- スピーカー&ケース
- イヤーピース 3サイズ
- 充電用USB-Cケーブル
- 説明書
スペック
イヤホンの主なスペックはこちら。
項目 | スペック |
---|---|
チップセット | QualcommQCC3020 (TWS Plus対応) |
ドライバー | 6mm振動板 ダイナミックドライバー |
Bluetooth | ver.5.0 |
対応コーディック | aptX/AAC/SBC |
インピーダンス | 16Ω |
感度 | 95±3dB |
重量 | 片側4g |
連続再生時間 | 5時間(音量60%) 充電ケース併用45時間 |
急速充電 | 8分で1時間使用可能 |
充電時間 | 40分 |
防水性能 | IPX6 |
マルチペアリング | 〇 |
マルチポイント | ✕ |
外音取り込み | ✕ |
ANC | ✕ |
続いてスピーカーのスペックがこちら。
項目 | スペック |
---|---|
Bluetooth | ver.5.0 |
重量 | 80g |
サイズ | 64×64×47mm |
バッテリー | 容量650mA |
連続再生時間 | 5時間(音量90%) |
ドライバー | 6mm |
感度 | 95±3dB |
周波数範囲 | 30~5000Hz |
定格出力 | 3W |
最大出力 | 5W |
マルチポイント | ✕ |
デザイン
高級感があるケースで、デスクに置いてるだけでキマるデザイン。
スピーカー周りのシルバーの部分は、金属のように見えますがプラスチック。
スピーカー部分にはブラックの布カバーがついていて、中央の「LUA」のロゴが良い感じ。
プラスチック製なので、重さはかなり軽くて実測で91gしかありません。
仕様より少し重め…
サイズは64×64×47mm。
高さがあるので、ポケットに入れるのは厳しいですが、スピーカー付きにしてはコンパクトにまとまってます。
正面にはLEDインジケータとペアリングボタンが配置。
このインジケータでバッテリー残量がわかるようになっています。
このスピーカーは、なんと5時間(音量90%時)も連続使用ができるので、映画2本分を余裕で見ることができます。
収納ケースとしては、イヤホンを40時間分充電できる容量を持っていて、USB-Cケーブルで1.5時間充電すればフル充電できるので、バッテリー性能としては十分でしょう。
フタを開けると、イヤホンが浅めに収納されているので、簡単に取り出すことができます。また、ケースには磁石がついているので、軽く置くだけで充電ポジションについてくれます。
ケースからイヤホンを取り出すと、自動で電源が入ってペアリングします。
イヤホンは、シンプルながらシルバーのアクセントと光沢あるブラックで高級感があるデザインで、まるでアクセサリーのようです。
このイヤホンは、生活防水IPX6を持っているので、水没さえしなければ水に耐えてくれます。ただし、ケースは防水ではないので注意。
この丸い部分がタッチボタンになっていて、音量調節や曲送りなどスマホなしで操作が可能です。
ただ、音声アシスタントの起動ができないのが残念でした。
操作一覧
操作 | 効果 |
---|---|
左/右1回タッチ | 再生/一時停止、受話/終話 |
左2回タッチ | 曲戻し、着信拒否 |
右2回タッチ | 曲送り、着信拒否 |
左長押し | 音量ダウン |
右長押し | 音量アップ |
装着してみるとこんな感じ。スティックタイプなので、あまりホールドは強くないものの、頭を振ったりランニング程度では全く外れません。
重さは実測で5g。ワイヤレスイヤホンの中では軽量クラスで、イヤーピースもつけ心地が軽いので、疲れにくく違和感も少ないですね。
ペアリング方法
イヤホンとスピーカーはそれぞれペアリングする必要があります。
それぞれは別の端末に同時に繋ぐことはできますが、同じ端末だとどちらかしか使えません。
イヤホンのペアリング方法
ケースからイヤホンを取り出すと、LEDが点滅してぺリングモードになります。
接続する機器のBluetooth設定から「LUA-Earphone」を選択するとペアリングが完了します。
Androidの場合
[接続済みのデバイス→新しいデバイスとペア設定する→「LUA-Earphone」]の順に選ぶ
iPhoneの場合
[設定→Bluetooth→「LUA-Earphone」]の順に選ぶ
2台目からは、1台目のBluetoothをオフにしてイヤホンを取り出し、2台目の端末で「LUA-Earphone」を選択すればペアリングできる。
スピーカーのペアリング方法
ケース正面のボタンを長押しすると、「ピコン」って音とともにペアリングモードになります。
接続する機器のBluetooth設定から「LUA-SpeakerSpeaker」を選択するとペアリングが完了します。
Androidの場合
[接続済みのデバイス→新しいデバイスとペア設定する→「LUA-SpeakerSpeaker」]の順に選ぶ
iPhoneの場合
[設定→Bluetooth→「LUA-SpeakerSpeaker」]の順に選ぶ
スピーカー&イヤホン「LUA」
かなりパワフルなスピーカーだ
LUAは、5Wという高出力のスピーカーを搭載していて、スマホと比べて倍以上の音量で迫力ある音を出すことができます。
この音量は、だいたい60%でスマホのMAXボリュームと同じくらいですので、十分すぎるほどのパワー。
また、僕の場合は、リラックスしたいときに小音量で音楽を流すことが多いですが、最小音量がかなり小さくできるので、寝る前のBGMとしても使いやすかったですね。
それぞれの音量を測ってみた結果がこちら。
最小音量である29dBから最大音量63dBほどまで調節することができました。
スピーカーの音質は、さすがに重低音のズンズンとした振動は弱いものの、小さいスピーカーなのに安っぽい感じはせず、クリアなサウンドでしっかりと聴かせてくれます。
音量を大きくしても、音割れすることなくしっかりと聴けました。屋外で聴いても満足いくレベルのスピーカーかなと思います。
スピーカー&イヤホン「LUA」
イヤホンの音質が意外と良い
「LUA」には、QualcommのエントリーモデルSoCであるQCC3020が搭載されていて、aptXとAACの両方のコーディックに対応しているので端末を選ばず高音質での再生を可能にしています。
実際の音質は、低音域が強めの音質でドラムやベースの振動をよく感じることが出来ます。それでいて中音域も前面に出てクリアなので、ボーカルをしっかりと聴くことができる良音です。
初めに聴いたときは、低音の迫力に「おおっ」っとなりましたし、普通にいい音だなって感じです。低音に比べると、高音域が控えめで若干抜け切れていない感じがしますが、オーケストラの演奏も気持ちよく聴けてバランスの良さを感じます。
音場については、方向感があって、各音の抑揚がよく表現されているので、空間の広がりも感じます。
スピーカー&イヤホン「LUA」
接続性能と通話
ワイヤレスで重要になってくる接続性能。この性能が悪いと、曲が途切れたり、大きな遅延が発生したりして、快適とは程遠くなります。
接続性能
ということで、まずはスピーカーから検証した結果がこちら。
検証内容 | LUA | SONY WF-1000XM3 | audio-technica ATH-CKS5TW |
---|---|---|---|
妨害影響範囲 | 2.5m | 3.4m | 1.7m |
遅延 | 感じない | 少し感じる | わずかに感じる |
最大接続距離 | 9m | 65m以上 | 50m以上 |
接続範囲 | スマホ周囲 7m | 階を移動すると、 場所によっては途切れる | 2階から庭先5mまで |
スピーカーの接続は、はっきり言って弱いですね。
他の電波の影響は比較的受けにくいようですが、スマホから離れると途端に不安定になります。同じ部屋であれば問題ありませんが、7mほど離してしまうとノイズが入り出してしまいました。
せめてワンフロアくらいは繋がっていてほしかったな…
では、気を取り直してイヤホンも検証してみましょう。結果はこちら。
検証内容 | LUA | SONY WF-1000XM3 | audio-technica ATH-CKS5TW |
---|---|---|---|
妨害影響範囲 | 3.8m | 3.4m | 1.7m |
遅延 | わずかに感じる | 少し感じる | わずかに感じる |
最大接続距離 | 65m以上 | 65m以上 | 50m以上 |
接続範囲 | 2階建て建物全体 | 階を移動すると、 場所によっては途切れる | 2階から庭先5mまで |
こちらはスピーカーとは違って、他の電波に少し弱いようです。駅など電波が多い場所での使用になると少し心配になりますね。
それとわずかに遅延も感じましたが、これはよく見ないと分からないほどなので、動画視聴にはほとんど影響はないレベルです。
優秀だったのが接続距離。
まず、家の中であればどこにいても問題なく使うことができるので、自由に音楽を聞きながら家事や仕事ができます。
そして、最大接続距離も65m以上繋がっているので、ベンチにスマホを置いてテニスをしたり、短距離ダッシュやシャトルランができます。運動しているときは、どうしてもスマホが気になりますが、これならスマホを持たずに済みますので快適ですね。
スピーカー&イヤホン「LUA」
気になったポイント
ここからは「LUA」を使ってみて、いくつか気になるポイントがありましたので、まとめてみました。
- タッチの精度が若干悪い
- スピーカーのペアリング時の音がでかい
- 単純に価格が高い
タッチの精度が若干悪い
イヤホンのタッチボタンは、基本的にはちゃんと反応します。
ですけど、
たまに思ったとおりに操作ができないときがあって、完璧とは言いづらい精度なのが残念。
例えば、2回タッチで曲送り/戻しができるのですが、たまになぜか直前の通話履歴に電話をかけてしまうことがあって、慌てて電話を切る必要がありました。
それと、音声アシスタント起動ができないことと、イヤホンを着脱するときにボタンに触れて誤操作してしまうのも、何気に気になりましたね。
タッチの感度は悪くないのに、なぜかどことなく使いづらい…そんなボタンでした。
スピーカーのペアリング時の音がでかい
スピーカーがペアリングモードになると「ピロンッ」という音がなるんですが、これがかなりの大音量でうるさいんです。
ペアリングの音が大きすぎるので、夜中に家族が寝ているときに使うのを躊躇するくらい。
せっかく小音量で聴けるんだから、音量を調節できるようになるといいのに…
単純に価格が高い
「LUA」は、現在クラウドファンディングBoosterで36%オフの19,008円で販売されていますが、定価は29,700円となかなかの高額。
音質はかなりいいし、スピーカーも綺麗に聴けるので非常に便利なのですが、単純に高額なので手を出しにくいんじゃないかなって感じます。
スピーカー&イヤホン「LUA」
高いけどスピーカー付はやっぱり便利
最後に「 LUA 」の 良いところと、気になったところをまとめてみました。
- イヤホンとスピーカーがひとつになった
- クリアで迫力ある高音質
- 生活防水IPX6で水に強い
- 装着感が軽い
- タッチの精度が若干悪い
- スピーカーのペアリング時の音がでかい
- 単純に価格が高い
タッチの使い勝手やスピーカーペアリング時の音量には少し難があるものの、スピーカーをコンパクトに持ち歩けるのはやっぱりいいですね。
外出先で簡単に曲を流すことができますし、そもそもスピーカーがあればイヤホンをつけなくてもいい。ガッツリ聴きたいときはイヤホンで集中して聴けて、選択の幅が広がります。
しかも、イヤホンの音質はハイエンドモデル並みの高音質ですし、スピーカーも迫力ある音量を出すことができるので、映画やゲームにもピッタリ。これでゲームしてみると、スマホのスピーカーとは違う迫力のサウンドになりました。
値段が高いのでちょっと手を出しにくいですが、買って後悔しないレベルの音質なので、もし余裕があるなら購入を検討してみてはいかがでしょうか?
LUAは、クラウドファンディングの「BOOSTER」で販売中ですので、くわしくは特設ページで確認してみてください。
ということで今回は、スピーカーと一体になった珍しいタイプの完全ワイヤレスイヤホン「LUA」をレビューしてみました。
スピーカーとイヤホンを2台持ちしてるなら、この機会にひとつにまとめてはいかがでしょうか。
スピーカー&イヤホン「LUA」
よくある質問
よくある質問もまとめてみましたので、参考にどうぞ。
A.スピーカーとイヤホンをそれぞれ別のデバイスとペアリングさせて同時に使うことは可能ですが、同じデバイスに繋いだ場合は、どちらか一方だけの使用になります。
また、イヤホンは左右独立ペアリング機能で片方ずつ使用できます。
A. 一度に1つのデバイスのみ接続できます。
A.どちらのOSでも使用することができます。
A.Bluetooth 5.0を搭載しており、仕様では、障害物がない場合は10mの無線範囲を持ちます。
A.充電中でも使用可能です。
A.IPX6は、生活防水の中で最も高いレベルで(波など強力に降り注ぐ水の流れにも防水可能)、運動中の汗や雨を防水できます。
※完全防水ではないので、水没には対応していません。
A.スピーカーは防水ではありません。
A.初期不良は新品と交換致します。保証期間は、お届け後1年です。ただし初期不良以外の使用による不具合は有料での修理になる場合があります。
コメント