この記事では、スマホ用コントローラーマニアであるディズ(@_MONOGREAT_)が 「GameSir」 のAndroid/iPhoneコントローラー「GameSir X2」を徹底レビューをするぞ。
スマホ用コントローラーにはいろんな種類があるが、Gamesir X2はスマホと一体となるタイプのコントローラーで、遅延なしでプレイできるのが特徴だ。
それでは、くわしく見ていこう。
この記事は、メーカーのGameSir様から製品を提供いただいて作成してるが、遠慮なく欠点も書いていく。ちなみに、公式サイトが一番安くてお得だぞ。
2010年に誕生した中国のゲーミングデバイスメーカーで、Apple、Gameloft、Nvidia、DJIなどの有名なブランドとパートナーとなり、Eスポーツの世界で影響力を大きくしている有名な企業。PC周辺機器やスマホ関連の製品を数多く開発していて、今後の活躍に期待のメーカーである。
iPhone用のライトニング端子版もでたぞ!!
Androidスマホ用コントローラーGameSir X2レビュー
スペックとデザイン
『GameSir X2』の主な特徴は次のとおりだ。
- USB-C端子接続による遅延ゼロ操作
- クリック可能なアナログスティック
- 消費電力ほぼゼロ
- プレイしながらスマホに充電可能
- 「GameSir World」によってすべてのスマホゲームで遊べる
GameSir X2は、Androidスマホに装着する一体型コントローラー。
Bluetooth接続のように操作の遅延がなく、アナログスティックは正確な操作が可能だ。使いながらスマホに充電ができて使用電力もほぼゼロだから、ゲームをずっと楽しめるぞ。
iPhoneユーザーは、ライトニング端子版かBluetooth版をどうぞ。
- クラウドゲーム(GeForce Nowなど)
- コントローラーに対応した一部のスマホゲーム
- エミュレータ
- すべてのスマホゲーム(GameSir World使用時)
GameSirのアプリ「GameSir World」を使えば、キーマッピングという画面上に自由にボタンを割り振る機能が利用できる。このときの状態をG-Touch modeといい、理論上すべてのスマホゲームに対応できる。
>> G-Touch modeの使い方はこちら
>> コントローラーに対応したスマホゲーム一覧はこちら
※Google公式のGameSir Worldだとキーマッピングできないみたいなので、GameSir公式サイトからGameSir Worldをインストールしよう。
ちなみに、GameSir X2は、Nintendo SwitchのAndroid用エミュレータアプリ「Egg NS」を動かせる唯一のコントローラーで、Snapdragon865や888を搭載したハイエンドスマホで動く様子がYouTubeに公開されている。
ただし、この「Egg NS」というアプリは、GooglePlayにも公開されておらず、コード非公開の部分に何があるのかわからない。情報が抜かれそうなので、手を出さないことをオススメする。
詳しい仕様はこちら
モデル名 | GameSir X2 2021バージョン |
---|---|
価格 | 69.99ドル(約7,200円) |
専用アプリ | GameSir World |
キーマッピング | ○ |
接続方法 | USB-C端子に直接接続 |
対応ゲーム | クラウドゲーム/コントローラー対応スマホゲーム/エミュレータ GameSir World使用時:すべてのスマホゲーム |
遅延 | なし |
L2R2の強弱 | ✕ |
パススルー充電 | ○ USB PD対応 |
オーディオ出力 | スマホ本体/ワイヤレスイヤホン |
ボタン音 | L/Rボタンの音量大 |
ボタンのカスタム | アプリにてABXYをカスタム可能 |
対応端末 | USB-C端子の端末 長さ~173mm以下 |
Bluetooth | なし |
ボタン数 | 14キー、十字キー、アナログスティック |
重量 | 167g |
>> 説明書をダウンロードする
デザイン
さっそく『GameSir X2』を詳しく見ていこう。
本体と付属品はこちら。
- GameSir X2 本体
- 収納ケース
- アナログスティックカバー × 2種類
- 説明書類
- ステッカー
付属品がかなり豪華で、しっかりとした収納ケースが入っていた。これなら、ケーブルやUSBメモリなども一緒に持ち運べるぞ。
チャックのタグにもロゴが入った硬めのソフトケースで、しっかりと保護してくれる。
ボタン配置は「Switch型」で日本人に馴染みのあるオーソドックスなタイプ。
表面は艶消しのホワイトで指紋がつきにくく汚れが目立たない。
A/B/X/Yなどの押すタイプのボタンは、カコッというフィードバックがあってSwitchのJoy-Conより少し硬め。
押し込みはほとんどなく、各ボタンの大きさや配置はJoy-Conとほぼ同じだ。
Yボタンの下付近には、2つのLEDインジケータが搭載されていて、モードや充電の確認ができる。
各モードを切り替えるには、G+HOMEボタンを長押しするとできるぞ。
上LED:青⇨通常の操作モード
緑⇨キーマッピングモード(G-touchモード)
下LED:充電中に点灯
方向キーは、4方向が一体になった十字キータイプで8方向入力ができる。
近くには、スクリーンショットボタンがあって、ワンプッシュでスクショが撮れるようになっている。
押し込みボタン(L3/R3)にも対応したアナログスティックは、ゴムヘッドで滑りにくく動作は滑らか。
ヘッドサイズは12㎜くらいでJoy-Con(15㎜)よりさらに小さい。
付属のカバー(17㎜)をつけると、指のかかりが良くなって操作しやすくなる。
このカバーは凸型と凹型の2種類用意されているので、好きなほうを装着しよう。
L/Rボタンは、軽い操作感で大きめなので押しやすい。
L2/R2はリニアトリガーボタンではなく、クリックボタンなので強弱の判定はできない。
サイズは収縮時で17.6×8.3×3.6cm。手に持ってみるとけっこうな大きさだ。
同じ一体型コントローラーの『Razer Kishi』と比べると、重さは167gでRazer Kishi(164g)と同等だが、GameSir X2のほうが大きく携帯性はあまり良くない。
一体型コントローラーは握りにくいことが多いが、GameSir X2の場合は、裏面がゴムグリップになっていて、少し膨らんでいるのでかなり持ちやすい。
ただし、やっぱり小指は浮いてしまうので一般的なコントローラーよりもホールド力は劣る。
スマホが装着される部分にもゴムが使われていて、ズレやキズを防いでくれる。
このUSB-C端子は上に51度の角度まで動かせるおかげで、GameSir X2を伸ばさなくても簡単に装着ができて端子をキズつけにくい。
- USB-Cポート搭載のandroid端末
- 長さ17.3cm以下
スマホを装着すると、まさにSwitchだ。
ちなみにスマホケースは外す必要がある。
GameSir X2の作動にはスマホのバッテリーを使用するが、なんと1時間あたりの消費電力は0.05mAhほどという超省エネ仕様。一般的にスマホのバッテリーは、3,000mAh程度だが、これの6万分の1程度というのだから驚きだ。ほぼバッテリーは気にしなくていいだろう。
背面との間に隙間があるが、排熱を効率よくするためにわざと空けているそうだ。
下面にはUSB-Cポートが搭載され、パススルー充電(USB PD)ができるらしい。
だが、最大18Wで充電できるPixel4XLで計測してみると、4.9v×2.3Aの11W充電になってしまった。最大100Wで充電ができるUSB PDなら、Pixel4XLの最大の18Wになるはずなのだが…はて?
ま、まぁとりあえず充電できるだけいいとしようwww
11W充電でも十分高速だ。
Androidスマホ用コントローラーGameSir X2レビュー
操作性をテスト
ここからは各ボタンの操作性を、テストアプリ「Gamepad Tester」を使って確かめていこう。
アナログスティックの性能
まずは渦巻テストだ。
なるべく細かい渦巻きを書くことで、斜めの精度や飛びの有無を調べることができる。このテストでは、密でなめらかな渦巻ができるほど、正確な操作ができたことになるぞ。
比較として、PS4の『DUAL SHOCK4』と比べてみよう。
GameSir X2のアナログスティックは、『DUAL SHOCK4』に引けを取らないほどかなり正確に操作が可能で、中心付近までしっかりと反応してくれるので細かな入力もできそうだ。
ただ、十字方向に固定する補正が少しかかるので、上下左右に入力がしやすい反面、軸上だと細かい入力が少しやりづらかった。
ただ、この補正がないと、十字に入力したときに歪んで誤作動の原因になってしまう。
RPGのような十字方向への入力が多いゲームなら、ストレスになってしまうだろう。逆に、FPSなど細かく照準を合わせるようなゲームでは補正が強いと合わせづらくなる。
GameSir X2の場合は、それほど強い補正ではないので、プレイに問題はないがアナログスティックでエイムするプレイヤーには少し違和感があるかもしれない。
スマホゲームならジャイロ操作でのエイムをオススメする。
続いて反応範囲がこちらだ。
左スティックは綺麗な円形。右スティックの形は少し歪んでいるが、この程度であれば特に問題はなく操作できる。
素早く十字に動かしたときがこちら。
このコントローラーは十字方向に補正がかかるので、綺麗に上下左右の入力ができる。
各ボタンの性能
続いて、A/B/X/Y、その他のボタンの性能を確かめてみた。
このA/B/X/Yは海外仕様になっていて、エミュレータなどで使うとデフォルトではAとB、XとYの役割が逆になっている。
⇒2021/4/29 アップデートによって、ABXYボタンのカスタマイズをサポートしたので、ユーザーが好きに選択できるようになった。
ゴーストキー
これは、あるボタンの組み合わせによって、違うボタンが押されたと認識されてしまう現象のことで、PCのキーボードで使われる言葉だ。一部のコントローラーでは、ゴーストキーがある場合もあるので注意が必要だ。
いろんな組み合わせで確認してみたが、どのボタンの組み合わせも正しく使えて問題なし。
複数ボタンの同時押し
すべてのボタンを同時に押してもしっかりと認識された。同時入力に制限はかかってないようだ。十字キーは2方向同時入力が可能だ。
ひと通りGamepad Testerでテストしてみたが、LRボタンも含めて感度は十分で誤作動もなかった。
各ボタンの音
A/B/X/Yをはじめとするほとんどのボタンは、カコッという感じの音がするが、ある程度抑えられた音量で問題なし。
問題は、R/Lボタンだ。
かなりカチャカチャと大きい音で、近くに人がいると気を使ってしまうほど。
はっきり言ってうるさい。
音の大きい順に並べると以下の感じ。
カチカチ音大 L1.2/R1.2 >>> その他のキー > (無音)
次回はぜひ静音仕様にしてほしい。
入力の遅延
スマホのみの場合
タンッ (タップ)
ダーン (銃声)
当然ながらタップと同時に音がなる。
GameSir X2の場合(FORTNITE)
カコッ (ボタン押下)
ダーン (銃声)
ズレなし!!! すごい
「CoD Mobile」(GameSir World)の場合
カコッ (ボタン押下)
ダーン (銃声)
これもズレなし!!! キーマッピングも優秀すぎるっ
ズレは全く知覚できないレベルでまさにゼロ遅延だった。しかも、アプリを中継しているはずのキーマッピングでも遅延が分からないレベルなのは驚きだ。
やるねぇ!GameSir!!!
Androidスマホ用コントローラーGameSir X2レビュー
いろんなゲームで遊んでみた
さて、ひと通りチェックできたので、実際にスマホゲームやエミュレータで遊んでみた。
今回遊んだのは、装着すればすぐ使える「FORTNITE」とエミュレータ、キーマッピングアプリ(GameSir World)を使って「原神」や「CoD Mobile」、PS4リモートプレイをやってみた。
ひと通り遊んでみたが、接続が切れたり、使いにくいと言った点はなく非常に快適に遊べた。キーマッピングアプリのGameSir Worldもボタン配置設定さえすればOKだし誤作動もないのはうれしい。
まさにSwitchで遊んでいるような感覚で、スマホでゲームが楽しめるぞ。
ただし、イヤホンジャックがつぶれるので有線イヤホンが使えず、ワイヤレスイヤホンが必須になる。ワイヤレスイヤホンでは無線による遅延が発生するので、できる限り低遅延のモデルがいいだろう。
おすすめは、50msの超低遅延を実現したXROUND「AERO」で、スマホだけでなく、PS4やSwitchなどでも低遅延で使える優れものだぞ。
Androidスマホ用コントローラーGameSir X2レビュー
2021バージョンと旧モデルとの違い
GameSir X2には、旧モデルが存在していて、今回紹介している2021バージョンとは微妙に変更が加えられている。
実は旧モデルも所有しているので、それぞれを比べて違いをまとめてみた。
- スクショがちゃんと撮れるようになった
- 操作性が向上した(十字補正が適正な範囲に)
- 十字キーが一体化した
- 収納ケース、アナログスティックカバー追加
- 対応スマホのサイズアップ
旧バージョンは、十字補正がつよつよで細かい操作が難しかった。
比べて分かったが、見た目だけでなく性能までもアップデートされていたので、買うなら2021バージョンがおすすめだ。
Androidスマホ用コントローラーGameSir X2レビュー
高性能でコスパに優れた良機だ
さて、最後にGameSir X2の特徴をまとめてみよう。
- 遅延ゼロ操作
- 豊富な付属品
- ほぼ無電力で動く
- ワンタッチでスクショが撮れる
- L/Rボタンの音が大きい
- 大きくて携帯性が悪い
- イヤホンが使えない
- AB/XYの配置が逆の海外仕様
GameSir X2は、他のコントローラーと比べると、携帯性が悪かったり、L/Rボタンの音が大きいなど改善点はあるが、ほぼゼロ電力で作動可能で、パススルー充電に高い操作性能、装着のつけ外しがしやすいなど、欠点を補ってあまりあるほどのメリットを持っている。
同じ一体型コントローラーの「Razer Kshi」は、すべて静音仕様のボタンに、携帯性がいい変形する本体、最高レベルの操作性と、まさに最上級のコントローラーだが、定価11,880円は手が出しにくい。
その点、GameSir X2は、定価約7200円と比較的安く手に入れることができてコスパは良い。
しかも、「Razer Kshi」にはできないキーマッピングが可能で、理論上すべてのスマホゲームで遊ぶことができるのも、大きな特徴と言えるだろう。
もし、一体型コントローラーを探しているなら、GameSir X2はかなりおすすめなので、ぜひチェックしてみてほしい。
ということでこの記事では、GameSirのスマホ一体型コントローラー『GameSir X2』をレビューしてみた。
もし気になったのならぜひチェックしてみてほしい。
以上、ディズ(@_MONOGREAT_)でした。
ばいば~い。
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コメント
コメント一覧 (6件)
これって、typeCのイヤホンって使えるのでしょうか。
確認できれば教えてください。
残念ながらUSB-Cのイヤホンでも使えません。
codモバイルはスマホサーバーでのプレイですか?
GameSir Worldを使ったキーマッピングなら通常のスマホサーバーです。
ppssppには対応してますか?
問題なく対応してますよ!