この記事では、BlackSharkのスマホ用ファンクーラー【FunCooler 2Pro】と【Magnetic Cooler】を使ってみて、冷却能力や実際の使い勝手をレビューしている。
また、BlackShark4専用ケースである【MagCase】を使った場合の冷却能力の比較も行っているぞ。
ハイクオリティなスマホゲームで避けては通れない問題が「発熱によるパフォーマンスの低下」だよね。
発熱は、搭載されるSoCが高性能になるほど強くなり、あまりに熱いとパフォーマンスが落ちたりシャットダウンしたり、最悪の場合、回路がやられてスマホが壊れる注意すべき現象だ。
そんな発熱に対抗すべく作られたのが、今回紹介する BlackShark のスマホ用ファンクーラー
【 FunCooler 2 Pro】と【Magnetic Cooler】だ。
これらは、ゲーミングスマホBlackShark4のオプションアイテムだが、 BlackShark4以外でも使用可能だし、Magnetic Coolerに至っては、タブレットやNintendo Switchにも応用可能な便利なアイテムだぞ。
ということで、今回は FunCooler 2Pro と Magnetic Cooler に、BlackShark4専用ケース【MagCase】も使ってみて、それぞれの冷却能力を比較してみたので、発熱でお悩みの人はぜひとも参考にしてほしい。
今回は、正規代理店株式会社ビーラボ様から製品を借りてレビューしているが、デメリットも容赦なく書かせてもらったぞ。
モデル名 | FunCooler 2Pro | Magnetic Cooler |
---|---|---|
対応デバイス | 幅67~88㎜のスマホ | iPhone12~ すべてのスマホやタブレット (メタルパネル使用時) |
冷却能力 | 24℃冷却 | 23℃冷却 |
Bluetooth | 4.2 | ー |
専用アプリ | ○ | ー |
必要電力 | 5V2A以上 | 5V2A以上 |
サイズ | 縦88x横60x厚24mm (アーム含めると厚40mm) | 直径62 x 厚22 mm |
重量 | 93g | 73g |
機能 | 温度表示 ファンの速度管理 ライティング設定 スリープタイマー | スマホスタンド |
ゲーミング感満載のファンクーラー「FunCooler 2Pro」
2つのクーラーを送ってもらったので順番に見ていこう。
まずは「FunCooler 2Pro」から。
開封して手にとってみると、しっかりとした造りでクオリティの高さを感じる。
搭載されたイルミネーションがビカビカに光りまくる、まさにゲーミングデザインだ。
スマホに装着せずに回したら、0℃まで冷えちゃったよ!!
クーラー使用時は、本体下部にケーブルをさして電源供給が必要だが、外で使うときはポータブルバッテリーでも代用できるよ。
装着は、上下のアームを引っぱってスマホを挟み込むことで固定させる方法なので、 ほとんどのスマホ(幅67~88㎜まで)で使用可能だ。
ROG Phone5に装着するならこんな感じ。
ちょうど中心付近に電源ボタンがあって、アームとカブるんだけど、ボタンとの干渉を上手く防いでくれている。
たまに電源に触っちゃうけど、これぐらいなら問題なし!
また、アーム用のアタッチメントゴムが2種類付属しているので、スマホの形に合わせて調整できる。たとえボタンと干渉してもアタッチメントで回避できるはずだ。
ただ、アームを含めた厚みがかなりあってかさばるのが気になった。
アームを含めて厚み4cmもあり、縦にもそれなりにデカいため、収納や持ち運びにはあまり向いてないかも。
それと、付属品に1.5mのUSB-C to Aケーブルがあったが、アダプターが付属しないので、5V 2A (10W)以上のものを別途用意する必要があることにも注意だ。
スマホ用のアダプターを流用すればOKだよ!
ちなみに、BlackShark4 専用ケース「FunCase」を使えば、ケースをつけたままでも冷却能力を落とさずに FunCooler 2Pro が使えるので、BlackShark4 ユーザーはぜひチェックしてみよう。
専用アプリ「Shark Arsenal」でカスタムできる
FunCooler 2Pro は、スマホとBluetooth接続し、専用アプリ「Shark Arsenal」(装備箱)を使うことで、ライティングや冷却能力の調整が可能だ。
変更できる冷却モードは3つ用意されており、以下のような感じ。
Smartモード
使用状況によってファン回転数を変化させるモード
フリーズモード
静かにほどよく冷えるバランスモード
フローズンモード
高回転のファンで全力で冷やしてくれるモード
ライティングでは、好きなカラーを選んだり光り方のカスタムができる。もちろんオフにすることも可能だ。
ただし、Androidの場合、アプリがGoogleプレイには公開されてないので、apkファイルからのインストールが必要になる。
apkファイルのダウンロードは付属カードのQRコードを読み込むか、こちらからどぞ。
BlackShark Shark Arsenal
ちなみにBlackShark4なら、このアプリをインストールしなくてもBluetooth接続すればOKだよ。
磁力で装着!! どんな端末でも使える「Magnetic Cooler」
次はシンプルなデザインの Magnetic Cooler を見ていこう。
Magnetic Cooler は、磁力によって装着するクーラーで、iPhone12のMagsafeや付属のメタルパネルによって、スマホ以外のタブレットやSwitchにも装着できるのが特徴だ。
FunCooler 2Pro とは違い、ライティングを無くし、金属躯体を使用することで、高級感あふれる大人のデザインのクーラーになっている。
ケーブルをさすとファンが回りだし、抜くと停止するシンプルなシステムで、FunCooler 2Pro のようにスマホとの連携はできないが、取り扱いが簡単で誰でもすぐに使える手軽さが良い。
スマホスタンドとしても使え、落ち着いたデザインからビジネスシーンでも違和感なく使えそうだ。
装着する向きが自由自在のため、ケーブルの向きも自由に決められる。
机とかクッションに持ち手を置きながらプレイするときに便利だぞ。
付属品は、メタルパネルを貼るためのシールと1.5mのUSB-CtoCケーブルが同梱されていたが、こちらもアダプターは付属してないので、5V2A以上のものを用意しておこう。
iPhone12以外は、メタルパネルを直接貼る必要があるが、スマホにつけたくない人も多いだろう。
そこで、試しにケースの裏に配置してみたところ、磁力が多少弱くなるものの普通に使えた。
もしスマホに貼り付けるのが抵抗あるなら、この方法で使えなくもないぞ。
ただし、公式では非推奨なので悪しからず。
ちなみに、NFC搭載端末では、センサー部を避けてメタルパネルを貼らないと、磁気でNFCが壊れる可能性があるので注意してね。
専用ケース「MagCase」でBlackShark4を守ろう!!
スマホケースをつけたままクーラーを装着すると冷却効率がどうしても落ちてしまう。
でもスマホをそのまま使うのはリスクが高いよね。
そんなときは、BlackShark4専用ケース MagCase を使ってみよう。
MagCaseは、金属板がすでに装着されているため、メタルパネル抜きで Magnetic Cooler が使用できるよ。
さらに、中央に設置された超伝導性アルミニウム合金の放熱冷却プレートによって、ケースをつけたままでも冷却能力を落とさないことができるんだ。
しかも、この超かっこいいデザインを見てくれよ!!!
もう…カッコよすぎじゃね??
この MagCase は、BlackShark4の機能を一切邪魔せずに使えるように設計されている。
ハードケースなのでソフトケースに比べると衝撃には弱いが、スリ傷や汚れからはしっかりと守ってくれるはずだ。
BlackShark4を購入するなら、ぜひセットで手に入れたいアイテムだね。
原神で冷却能力を実験してみる
今回紹介した2つのクーラーはいずれも【ペルチェ素子+ファン】を使った冷却方法を採用しており、FunCooler 2Pro で最大24℃、Magnetic Cooler で最大23℃の冷却能力を持っている。
わずかにFunCooler 2Proのほうが性能が良いようだね。
そこで、それぞれのクーラーを実際に使用してみて、スマホの温度をどの程度下げることが可能なのか実験してみた。
実験方法は以下のとおり。
使用したゲーム 原神
ゲーム内設定 最高画質+フレームレート60fps
使用端末 BlackShark4
開始時温度 32.6℃
この設定で30分経過したときの温度を、それぞれ測定した結果がこちら。
どうやら両者の性能の差は、仕様よりも大きいようだ。
冷却方法 | 冷却なし | FunCooler 2Pro | FunCooler 2Pro MagCase装着時 | Magnetic Cooler | Magnetic Cooler MagCase装着時 |
---|---|---|---|---|---|
最高温度 | 48.8℃ | 36.7℃ | 36.9℃ | 39.4℃ | 40.3℃ |
冷却なしのときとの温度差 | ー | -13℃ | -11.9℃ | -9.4℃ | -8.5℃ |
まずは、FunCooler 2Pro を装着してしばらくプレイ…
ゲーム中はファンの風が手にあたるものの、その冷却効果は素晴らしく、-10℃以上もの冷却が可能だった。
また、専用ケース MagCase をつけても、ケースなしとほぼ同等の冷却性能を維持できた。
ファンの音は少し大きめで、エアコンの弱運転って感じだが、ゲーム音を邪魔するほどではない。
冷却能力が素晴らしく、高負荷なゲームにもってこいな性能だね。
続いて Magnetic Cooler を装着。
まず初めに感じたのが、 FunCooler 2Pro に比べて控えめで静かなファン音だということ。
ファン回転が控えめなため、風も少ししか感じず持ち手は快適だ。
また、着脱が簡単でスタンド代わりにもなり、スマホを据え置きしてコントローラーでのプレイに向いている。
使い勝手という面からみると、Magnetic Cooler のほうが圧倒的に使いやすいだろう。
ただし、肝心な冷却効果は FunCooler 2Pro よりもだいぶ劣るようで、-9℃くらいまでという結果に。
ライトなゲームならこれで十分だが、重量級のゲームでは少しもの足りないことがあるかもしれない。
FunCooler 2ProとMagnetic Coolerのどっちが好み?
さて、最後に【FunCooler 2Pro】と【Magnetic Cooler】、それと【MagCase】の特徴をまとめてみよう。
FunCooler 2Proのメリットデメリット
- ゲーミングっぽいライティング
- 冷却能力が優れている
- 電源ボタンに干渉しない
- さまざまなスマホに装着可能
- でかくて携帯性が良くない
- ケーブル向きは固定
- 風が手にあたる
FunCooler 2Pro は、ガッツリと冷やして、スマホの持てるスペックを最大限発揮したい人におすすめ。
でかくて持ち運びには不向きなものの、その冷却能力は素晴らしいの一言。
ゲーミングらしいライティングで気分が上がるヘビーゲーマー向きのファンクーラーだ。
Magnetic Coolerのメリットデメリット
- 回転してケーブル向きを自由に変えられる
- コンパクトで収納に困らない
- スタンドとなる
- スタイリッシュなデザインで使う場所を選ばない
- スマホ以外にも使える
- iPhone12以外はメタルパネル必須
- 冷却能力はほどほど
Magnetic Cooler の場合は、 スタイリッシュなデザインとスタンド代わりになるという点が最大の魅力だろう。
冷却能力は FunCooler 2Pro に負けるもののしっかりと冷やしてくれるので、発熱以外も重視したいって人はこちらを選択してもよさそうだ。
そんなにゲームはしないけど、動画見たり、炎天下で撮影したいって人にはこちらのほうがおすすめだよ。
MagCaseのメリットデメリット
- クーラーの冷却能力を落とさない
- iPhoneのMagSafeに対応
- Magnetic Coolerをそのまま装着可能
- デザインがかっこよすぎる
- BlackShark4の機能を邪魔しない
- ハードケースなので衝撃耐性はそんなに高くない
MagCase は、ゲーミングスマホBlackShark4を使ってるならぜひ使って欲しい専用ケースだ。
iPhone12のように磁石を使ったアイテムを使用できるし、冷却能力を下げることなくクーラーを使うことができて便利だったよ。
さて、今回のレビューはここまで。
今回紹介したアイテムを使えば、ゲームを快適にプレイできるのはもちろんのこと、炎天下での動画撮影や充電時の発熱防止に役立ち、スマホを長く使えるようになるはずだ。
ぜひ、チェックしてみてくれ。
ということで今回は以上。ディズ(@_MONOGREAT_)でした。
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