この記事では、これまでワイヤレスイヤホンを多数レビューしてきたディズ(@_MONOGREAT_)が、2020年12月27日発売の「凛として時雨」のピエール中野コラボモデル『TE-BD21j-pnk』(通称:ピアホン3)をレビューをする。

とにかく音にこだわったAVIOTの自信作だ!!
日本のオーディオメーカーであるAVIOTは、日本人の耳に最適な音質を目指した製品作りをしていて、SONYやAppleなどの大手と比べても遜色ないレベルの製品を開発している。
日本人向けにチューニングされているので、邦楽を聴くのに特におすすめで、購入後の満足度が高く、まさに知る人ぞ知る人気メーカーだ。
また、多くの著名人とコラボしてオリジナリティの高いイヤホンを数多くラインナップされていることでも有名で、その音質とデザインにハマる人も多い。
AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンTE-BD21j-pnkレビュー
スペックもデザインもハイレベル


「TE-BD21j-pnk」は、日本のオーディオメーカーAVIOTの「TE-BD21j」をベースにして、‘’凛として時雨‘’のピエール中野氏がチューニングを行ったコラボモデル。
ピエール中野氏が監修した第3弾イヤホンなので「ピヤホン3」と呼ばれている。
- コラボモデル限定デザイン
- PSYCHO-PASSの声優(常守朱・ドミネーター)を採用
- DD1基×BA2基のマルチドライバー搭載
- AAC/aptX-Adaptive対応
- 連続9時間/最大45時間再生の長寿命
- ジュラルミン製ケース
- 外音取り込み機能搭載
- Bluetooth 5.2/アプリ対応/紛失防止ストラップ
ワイヤレスイヤホンでは類を見ない トリプルハイブリッドドライバー が搭載され、他のイヤホンとは明らかに違う至高の音質が楽しめるTE-BD21j-pnk。ボイスガイダンスには、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」の主人公 常守朱
(CV:花澤香菜)が採用され、PSYCHO-PASSのファン心をくすぐる仕様だ。
素晴らしい音質と、ゴールドのラインが美しく高級感あふれるコラボ限定デザインで、アニメファンのみならず音楽関係者にも愛用者がいるほどの大人気イヤホンだ!!!
実際に、Perfume のっちさんや東京事変 亀田誠治さんなど、音楽関係の有名人も愛用しているみたいだぞ。
音質の他にも、単体で9時間再生に外音取り込み機能も搭載していて、利便性もしっかりと考えられている。ピアホンシリーズの中では、TE-BD21j-pnkが一番ハイスペックなイヤホンなので、高音質のワイヤレスイヤホンを探しているなら、少し予算オーバーでもぜひ手に入れたいアイテムだ。
ちなみに、TE-BD21j-pnkは、オーディオ機器の評論家などが評価する「本当にユーザーにお薦めできる、ベストセラー間違いなしのアイテムを選ぶ」VGPアワードの2021「1.5万円以上、2万円未満」部門で、SONYやNUARLを抑えて金賞を受賞している。
基本性能は同じの通常版はこちら。
ちなみに、もうちょっと安いピアホン2「TE-D01d-pnk」もある。
ピエール中野氏のサインがされたパッケージ
プリズム加工されたパッケージを開けると、ピエール中野氏がデザインしたバイブス君がお出迎え。


パッケージ内容はこんな感じ。


- イヤホン
- 充電ケース
- 専用収納ポーチ
- USB-C充電ケーブル
- 取扱説明書
- イヤーピース S / M / L
- ウレタンフォームイヤーピース S / M / L
- 紛失防止用ストラップ
「専用収納ポーチ」やウレタンフォーム製イヤーピース、紛失防止用ストラップまで入っている豪華なパッケージ。
特に収納ポーチは、替えのイヤーピースも入れることができるし、本体が傷つかずに持ち運びできて地味に嬉しいアイテム。
ジュラルミン製の素敵すぎるケース
ブラックにゴールドのラインが入った高級感あふるるケース。


通常版は、メタリックレッドとブラック、シルバーの3カラーがある。


ひんやりとした触感で少しズシッとくるケースは重さ83g。ぎっしりと詰まった本物感が半端ない。


旧モデル「TE-BD21f」と比べると、高さがアップしているものの、全体的にコンパクトになって携行性が上がっている。TE-BD21fはプラスチック製だったが、TE-BD21j-pnkでは、軽くて丈夫なジュラルミンが採用され、耐久性や高級感が段違いだ。


右側面にはLEDインジケータとUSB-Cポート、背面にはリセットボタン。


USB-Cポートの上にある4つのLEDは、ケースのバッテリー残量をお知らせ。
充電時期を見逃さないので、このLEDはありがたい。
○●●● 1~25%
○○●● 25~50%
○○○● 50~75%
○○○○ 75~100%
注目なのは、このケースの開け方だ!!
なんと、超スタイリッシュなスライドオープンなんだ!!!
こんなカッコいいケースなら、開けるたびにテンション高まるっ!!


収納部は広めで、市販のイヤーピースに付け替えも可能。
イヤホンは、右左どちらに置いてもOKなので収納しやすい。
ちなみに、市販のイヤーピースは、カナル型の圧力が苦手な人には、つけ心地が軽い「Spinfit CP360」や「final Eタイプ」、遮音性を求めるなら「スパイラルドット」や「Comply Ts-500」あたりがオススメだ。
旧モデルより小さくなったイヤホン
イヤホンは、中央にギザギザの加工がされていて指かかりが良く持ちやすい。
トップにはバイブス君とAVIOTのロゴ刻まれている。
ゴールドのラインとブラックの筐体が絶妙にマッチして最高にかっこいい…
重さは片側で約6gで、一般的な重さだ。
前モデル「TE-BD21f」と比べると、高さが少し低くなっていて小型化がされている。
下のほうに突起をつけることで指でつかみやすく、紛失防止用ストラップが取れにくい。


紛失防止用ストラップは、シリコン製で柔らかく取り付け簡単。
もちろん、充電するときは取り外さなきゃだめだが。


スポーツなどで気になる防水性は、小雨や多少の汗程度なら耐えられる IPX4 だ。お風呂などの水場は無理だが、ちょっとしたスポーツ程度なら十分使える性能。



付属の紛失防止用ストラップを使えば、スポーツで激しく動いても落とす心配がないね。
イヤホンにはロゴの横にLEDが搭載されている。
このLEDは、待機中だけ白点滅するので、暗闇でイヤホンを探すときに便利。
再生中には消灯するので、わずらわしくない。


充電中にはオレンジ色に点灯して、充電が完了すると消灯する。
9時間も再生できる優秀なバッテリー
TE-BD21j-pnkには、9時間も単独連続再生できるバッテリーを搭載している。
一般的なイヤホンが6〜8時間程度であることを考えると、優秀なスタミナだ。


ケース併用で最大45時間使えるので、1日1〜2時間程度の使用なら1ヶ月近くは無充電で使える。通勤通学や家事の合間、ちょっとした休憩中に聴くには十分すぎるスタミナだろう。
2種類のつけ心地を選べる
TE-BD21j-pnkを着ける前は、耳からの飛び出しが気になったが、意外と装着時の見た目に違和感はない。


標準イヤーピースは、軽くて長時間でも耳が痛くなりにくい。カナル型が苦手な人はこちらがおすすめだ。


逆にさらに遮音性と低音を強めたければ、ウレタンフォームがオススメ。
圧力は少し上がるが、遮音性が上がって低音に深みが出る。
快適なタッチ操作
イヤホンの操作は、タッチセンサー式。
ロゴ部分を軽くタッチするだけで音量調節などほとんどの操作ができる。
タッチの精度はかなり高く、ほぼ思い通りに操作可能だった。


初期設定のタッチ操作一覧
操作 | 効果 |
---|---|
1回タップ | 再生/一時停止、受話/終話 |
2回タップ | 左:音量下げる 右:曲送り |
3回タップ | 左:音量上げる 右:曲戻し |
左2秒長押し | アンビエントモード |
右 6秒間長押し | ペアリングモード |
この操作は専用アプリ「AVIOT SOUND XXX」によってカスタムできる。
操作パターンは決まっているが、好きな操作をそれぞれ割り当ててあげよう。
また、「AVIOT SOUND XXX」を使えば、イコライザーで自分好みの音に変更することもできるから、たとえ音質が気に入らなかったとしてもある程度カスタムできるぞ。
- 音楽音量の設定
- 10バンドイコライザー設定
- GPS機能(イヤホン紛失時の接続解除履歴確認)
- タッチセンサーのコントロール設定
- 外音取り込みモード時の音楽音量レベル設定
- ファームウェアアップデート(通知機能あり)
しっかりガードしてくれるポーチ
付属の収納ポーチはぶ厚いソフトケースで、イヤーピースやケーブルをセットで持ち運べるのでなにかと便利だ。





2万円もするイヤホンなので、ポーチで大事に使いたいよね。
AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンTE-BD21j-pnkレビュー
至高の音質を持ち歩こう


TE-BD21j-pnkには、8mm振動板のダイナミックドライバー1基 + バランスド・アーマチュア2基 を組み合わせた”ハイブリッドマルチドライバー”が採用され、イヤホンケース内で0.01mm単位のこだわりで最適配置がなされている。また、Qualcomm社の最新コーデックaptX AdptiveをはじめaptX / AACに対応、高音質の音源をそのまま再生することができる。
基本的にワイヤレスイヤホンにマルチドライバーを搭載することは難しい。それは、小さな筐体にバッテリーやアンテナ、チップなどを搭載した上でドライバーを載せる必要があり、単純にスペースが足りないためだ。
そんなワイヤレスイヤホンの常識を打ち破ったのが旧モデルのTE-BD21fで、今回のTE-BD21j-pnkでもしっかりと継承してきている。



完全ワイヤレスイヤホンでマルチドライバーを搭載できているのは非常に珍しいぞ。
このマルチドライバーのメリットは、音域を各ドライバーの得意な音域で分けることで、より高音質にすることができるということだ。
ダイナミックドライバーは低音域向けで、迫力ある音質を作り出すことができる。
バランスド・アーマチュアは中高音域向けで、伸びのある綺麗な音質を表現できる。
これらが合わさることで、音場が広くさまざまな楽器がよく感じる素晴らしい音質を作り出すことができる。
デメリットとしては、物理的にドライバーが増えることで、小型化しにくくチューニングが難しいところだろう。良くも悪くも造り手の腕次第と言うわけだ。しかし、今回は数々の名イヤホンを手掛けてきたピエール中野氏がチューニングを監修しているので安心できる。
さっそくいくつかの曲を聴いてみた印象は「歌声が非常に近い」ということ。
これは、旧モデルでも感じたことだが、歌声が一歩前に出ている感じで非常に綺麗に聴こえるんだ。それでいて、各楽器の音もしっかりと聴くことができて、情報量の多さを実感できる。
よく言われる「今まで聞こえなかった音が聞こえる」ってやつだ。
さすがにこの価格帯のイヤホンとなると、音質の深みが違う。
基本的にどの音もしっかりと鳴っているフラットな音質で、音量を上げても高音が割れたり、低音が強すぎて疲れるといったことがなく、心地よく聴き入ることができる。
特に女性歌手の伸びのある歌声には、感動して鳥肌が立つほどなので、ぜひTE-BD21j-pnkを手に入れたら聴き入ってもらいたい。
ちなみに、AVIOTでは少なくとも30-50時間程度のエージングを推奨している。
実際に初めの印象よりも高音域の歪みが少なく、少しボワついていた音がクリアになっているような気がする。じわじわと変化していく音を楽しむのもまた「TE-BD21j-pnk」の魅力のひとつかもしれない。
ひとつ残念だったのが、「ホワイトノイズ」だ。
曲の終わりにほんのわずかだが、ピーっという機械音とホワイトノイズが聞こえてくる。曲が終わって余韻に浸っているときに聞こえてくるので、気になる人もいそうだ。実際にぼくは気になったので、AVIOTに返送して確認してもらったが、これが正常だとの返答だった。
まぁ、本当にわずかで静かな時しか気にならないので、そこまで心配しなくてもいいとは思う。
ボイスガイダンスを常守朱
(CV:花澤香菜)に変えてみた
ボイスガイダンスは、TE-BD21j-pnk専用アプリ「PNK CHANGER」を使って、PSYCHO-PASSの 常守朱(CV:花澤香菜)とドミネーター(CV:日髙のり子)の2種類に変更できる。
PSYCHO-PASSファンであるぼくとしては、耳が幸せになるボイスで癒された。
ファンの人はもちろん、そうでない人にもオススメできる。
- 充電をお願いします
- 接続しました
- 接続解除しました
- アンビエントマイクオフ
- アンビエントマイク
- ペアリングに失敗しました
- ペアリングに成功しました
- ペアリングしています
- 電源オフ
- 電源オン
外音取り込み機能もなかなか自然な音
もうひとつの便利機能「外音取り込み機能」は、なかなか優秀だった。
精度が良くないと、ハンドマイクから聴こえたような機械チックな音になりがちだが、自然な音で外の音が聞くことができた。
使用中にはホワイトノイズが常にのっているので、このまま音楽を聴き続けるのはあまりおすすめではないが、外の音が必要なときにはきっと役に立ってくれるだろう。
ちなみに、使用中に”音量を下げる” か ”音楽を止める”の二通りの挙動をアプリから設定することができる。
遅延はわずかにある
一般的なワイヤレスイヤホンは、動画だと映像と音のズレはほとんど感じなくても、ゲームではバックグラウンドでの処理が発生するため平均200ms(0.2秒)ほど遅延が発生する。
実際に、ぼくがこれまでレビューしてきたものも、動画ですら遅延が分かるものが多くあった。
実際にAVIOT TE-BD21j-pnkで聴いてみたところ、ゲームでも動画でもわずかに遅延を確認できるレベルだった。人気FPSである「CoDモバイル」などでもほとんど違和感なくプレイできたし、このレベルであれば映画などを見ても違和感を感じることは少ないだろう。
接続は優秀
スマホをリビングに置いて、家中を歩き回ってみた。
ぼくの自宅は木造2階建てで、一般的な広さの家だが、階を移動しても難なく繋がっていた。
家の中であれば、どこにいても繋がるので、ハンズフリーで快適に過ごせるはずだ。
AVIOTの完全ワイヤレスイヤホンTE-BD21j-pnkレビュー
まさに高音質。音楽をとことん楽しめるイヤホン


さて、最後にTE-BD21j-pnkの特徴をまとめてみよう。
- コラボ限定のかっこいいデザイン
- PSYCHO-PASSの声優(常守朱・ドミネーター)を採用
- DD1基×BA2基のマルチドライバー搭載
- AAC/aptX-Adaptive対応
- 連続9時間/最大45時間再生の長寿命
- ジュラルミン製ケース
- 外音取り込み機能搭載
- Bluetooth 5.2/アプリ対応
- 付属品が豊富
- 遅延・接続ともに優秀
- 無音時にホワイトノイズがわずかに入る
TE-BD21jをベースにして、‘’凛として時雨‘’のピエール中野氏とのコラボモデルであるTE-BD21j-pnk。
コラボならではのPSYCHO-PASSの声優によるボイスガイダンスや、限定デザインで非常にオシャレに仕上がっているイヤホンで、マルチドライバーによる音質は、本当にワイヤレスなのかと疑うほどの圧巻の高音質なので、高音質なワイヤレスイヤホンを探しているなら、TE-BD21j-pnkはかなりおすすめだ。
ということでこの記事では、AVIOTの完全ワイヤレスイヤホン『TE-BD21j-pnk』をレビューしてみた。
以上、ディズ(@_MONOGREAT_)でした。



ばいば~い。
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